大寒がすぎ、今年も雪の被害の多い季節がやってきました。
関東では、北海道とは違って、大雪が降っても長続きはしないので、一時の交通マヒなどの被害ですむ場合も多いです。
しかし、実は、怖いのは、雪が降り終わったあとのアイスバーンです。
転んで頭を打ってしまう方も多い、アイスバーン対策など。
都会の大雪。本当に怖いのは雪が止んだあとのアイスバーン!
東京で生まれ育った私が、初めて北海道へ行ったのは、雪の降る2月のことでした。
友人の結婚式に呼ばれて初めての北海道。
旅行がてら二泊三日のレンタカー付きパックツアーに申し込んでみたのです。
しかし、そこで生まれて初めてアイスバーンの怖さを体験しました。
運転係の人は雪国育ちでしたが、雪国とは言え、市内の街なかであれば、道路の雪は大抵処理されています。
しかし、雪国育ちだから安心と、こともあろうに支笏湖の氷祭りを見に行ってしまいました。
チェーンをつけた四駆の車が、そうっと静かに走っていても、ブレーキをかけるとスルスルと進んでいってしまうのです。
前の車にぶつからないよう、後ろの車がぶつかってこないよう祈りつつ、車間距離をびっくりするほどおおきく空けて、シズシズと車を走らせておりましたが、冷や汗ものだったそうです。
首都圏は、50mm以上の雨が降ると都市機能が麻痺すると言われています。
雪もまたしかり。
ですが、都心部の雪ならば、北海道と違い、降っても1日ほどでいずれ止みます。
恐ろしいのは、雪が止んだあとのアイスバーンです。
私の知り合いは、通勤時に凍った雪を歩いて滑って転び、後頭部を打って病院へ行くはめになりました。
いつも通りの歩き方をしていると、凍った雪は大変危険です。
大雪のあとのアイスバーンでの滑りにくい歩き方と靴
アイスバーン対策グッズ
靴
アイスバーン対策で一番大事なのは、やはり靴でしょう。
底がギザギザして、滑り止め対応が施してあるものがよいでしょう。
スノーシューズは、雪が降り積もっている時ならばよいですが、止んでしまったあとでは、通勤には向いてない場合もあります。
今では、見た目は通常のブーツに見えて、底にスパイクが格納できるものもあります。
また、北海道へ冬に旅行した方であれば、スノースパイクという、靴にベルトでくくりつける、靴用のタイヤチェーンのようなものもあります。
帽子
慎重に歩いているつもりでも、うっかりすべってしまう場合もあります。
運悪く、周りにつかまるものがなく、頭を打ってしまうことになると大変です。
少しでもショックを和らげるためには、帽子を被っておくのも良いと思います。
暖房にもなり、一石二鳥です。
アイスバーンの歩き方
凍結で、交通も遅れがちになりますが、決して急ぐことはやめましょう。
慌てている人ほど滑って転びやすく、かえって大ごとになってしまいます。
日陰の道を選ばない
朝は、一番道が冷たく凍っている時間です。
ようやく朝日が出てきて、雪を溶かし始めると、雪はシャーベット状になります。
反対に、凍っている道では、ツルツルと照り返して硬くなっています。
なるべく雪のないところを探して歩き、雪がないところがない場合は、やわらかくなっている雪の上を歩きましょう。
ただし、雪がなくても凍結している場合もありますので、路面をよく観察して歩くことです。
足は路面に垂直に静かに下ろす
歩いているときに、踵から足を下ろすと良いとか、つま先から下ろすと良いとか、人それぞれ違うことを言う時がありますが、凍結した道路は大またで歩かず、歩幅を小さめにして、足は路面に垂直に静かに降ろすように動きましょう。
履いている靴の底の形状でも、足の運び方に工夫が必要ですので、自分が履いている靴の底の形状を意識して歩きましょう。
転びそうになったら
もし、転びそうになったときは、転ばないように抵抗するよりも、お尻からドンと尻餅をついて、自ら転んでしまいましょう。
頭を打つよりも、そのほうがダメージはよほど少なく、安全です。
手袋をしましょう
冬の寒い時期に、手袋をせずに歩いている人はいるだろうか…と思いましたが、今はスマホを手にして歩いている人も多く、操作が邪魔なため、手袋をしないで歩いている方も多く見られます。
雪のあとは、よそ見をしながら歩くのは大変危険です。
さらに、転んだときに手をつくこともありますので、手袋は保護のために必ずつけましょう。
札幌に学ぶ
札幌を歩いたとき、普通の歩道ですら、ツルツルと滑って歩くのが大変でした。
後で聞いたところによると、北海道で生まれ育っても、アイスバーンでまったく転ばないことはないそうです。
札幌の雪道を歩くために、転ばないコツが詳しく載っているサイトがありますので、こちらも参考になさってください。
転ばないコツ教えます。札幌発!冬みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト
雪の景色は、大変美しく、雪かきの苦労がわかる大人になっても、雪が積もるときれいだなと思います。
暖かい春を迎えるために、雪の試練を慎重に乗り切ってゆきたいものですね。
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