ご朱印集めは、お参りに行った証として貰うのも楽しいし、お守りになると言われると、
なんだかこれから運気がアップするようで、いくつも集めたくなりますね。
ですが、ご朱印はスタンプラリーではないのです。
マナーも考えずにご朱印だけ集めまくっていたら、せっかくのお参りの気持ちもだいなしになってしまいますよ!
ご朱印集めはスタンプラリーとは違います!お参りに行く気持ちを大切に
パワースポットで神社仏閣を巡る旅が流行りだした頃から、同時にご朱印を集めることもブームとなっています。
山ガール、歴女、ご朱印女子など、なんでも流行りものになってしまうぐらいですので、風潮なのでしょう。
楽しみながら、歴史や自然に触れたり、文化を知るのはとても良いと思います。
しかし、どんなことにもマナーは必要です。
お参りもろくになく、ご朱印だけをガツガツ集めたり、お金さえ払えば良いだろうとばかりに、他の人の分まで一緒にご朱印を何冊も書いてもらうなどはしていませんか。
神様仏様はもちろん、肝要な心をお持ちではありますが、仏の顔もなんとやらです。
自分の行動を見つめなおして、お参りの作法なども見直してみましょう。
ご朱印帳に神仏混合は良くない?お寺も神社も一緒のご朱印帳は失礼かも?
結婚式は教会でウェディングドレスを着たいというあなた。
教会で結婚式をする場合は、キリスト教ですので、信者でない場合、二人は結婚前に講座を受けるといいます。
プロテスタントであれば、信者でなくても、形だけ真似することはできますが、
宗教的な事には、マナーやしきたりなど大切ですね。
お寺も神社も、宗教になりますので、ご朱印がごちゃごちゃにまざっていたら、
信者の方から見たらどう思われるでしょうか。
かく言う私も、ご朱印集めを始めたばかりのときは、京都の旅行先で始めて手にしたご朱印帳が嬉しくて、旅行の思い出帳のような感覚で、お参りに行った場所すべてのお寺や神社のご朱印を、そのご朱印帳に集めました。
京都のお寺さんなどは、観光客には慣れておられるので、
そのようなこともある程度は見過ごしてくださっているようですが、
後で見ると、自分でも違和感があります。
ご朱印帳の歴史は、お寺でしたら、そのお寺さんで写経をした証として貰っていたものだとか。
それが、今では、お参りをした後に、お参りの記念に貰うスタンプか記念のような扱いになっています。
お参りをしているならば、それでもよしとなるのでしょうけれど、スタンプラリーのように一日でいくつも集めて、集めたことに対して満足感を得るのであったら、本来のお参りスタイルとはかなり違っています。
ご朱印のないお寺さんもあります。
浄土真宗系のお寺さんは、ご朱印はないといいます。
神社も、八百万の神というほど神様の種類があり、こまかい分類わけがあります。
一冊のご朱印帳になんでもかんでもスタンプラリーは、そろそろやめて、大人の落ち着いたご朱印を楽しみませんか。
信者ではなくても、お参りする気持ちを忘れないで、できれば、その神社の由来や、地域との関係など調べてみるのはどうでしょう。
歴史を感じながらいただくご朱印は、とても有難いものに感じるかもしれませんし、
そうした真摯な心が福を呼び込むのではないかと思います。
おわりに
少し小うるさい記事になってしまったかもしれませんが、私も基本的には、お参りきちんと、ご朱印集めは楽しく、のスタンスです。
お寺と神社を分けていく考え方は、自然とそのお寺や神社の歴史などを勉強する良い機会になりますし、初めて知り合う人に対するマナーと似てはいませんか。
お堅い話ばかりもなんですので、最後にちょっと楽しい話を。
神社や寺院の名前に、一文字でも自分の名前と同じ字が入っているところのご朱印を持つのは、縁起が良いそうですよ。
旅行先で、もし見つけたときは、良いご縁だと思ってお参りしてみてくださいね。
関連記事:
一泊ひとり旅お奨め①静岡-法多山尊永寺の厄除け団子とごりやくカフェ
2018年戌年。初詣は犬にゆかりのある武蔵御嶽神社はいかが?
御岳山は戌年に初挑戦しておく?武蔵御嶽神社から七代の滝を行くルート紹介