まだ都心で仕事をしていた頃、エステのお試し無料券を貰える機会がありました。
私は美容系のお店には結構うといほうで、気にはなるけれど、お肌の状態は日々の生活環境や栄養がものを言うというポリシーでしたので、あまり行くことはなかったのです。
しかし、仕事が忙しくて、食生活にもなかなか気をつかえず、運動をする時間も取れずの毎日が続いていたとき、友人が、エステの一日体験コースを安くしてもらえたので行ってみたとのこと。
その友人もエステに行ったことがなかったのですが、当時妊娠中で、いろいろストレスも抱えていたため、実家に帰っていたときに、気晴らしに行ったそうです。
「どうだった?」と聞くと、
「イヤーッ!久しぶりに生きた金使ったわー!まあ通えないけどね!実家だから通えませんって断って帰ってきた!」
と言うのです。
気晴らしが欲しくなっていた私は、無料券を使って行ってみようと思いたちました。
はじめてのエステ体験談です。
エステ無料体験の初体験で下半身のヤバさ露見!
予約は朝の早い時間になりました。
お店は都心の雑居ビルの中にあり、他のお客さんも数人来ていました。
「こんなに早くから熱心なんだなあ・・・」
担当の方が来て、テーブルにつき、簡単な同意書やらアンケートを書きました。
同意書っては、エステの結果が悪くても文句言わないよう一筆書くもの?
痩せることがなくても体調・体質などもあるのでご了承ください。みたいなものです。
結果が出ずのトラブルは後を絶たないようですね。
アンケートは、特に薬など飲んでいないか、アレルギーはないかなどを聞かれます。
ある程度こちらの希望を言ったところで、
エステティシャンの人が本日のコースメニューを組みます。
「最近はどんなところが気になりますか?」
「冷房で体調がよくなくて、脚もむくむしお腹周りも気になります。」
「ああ、新陳代謝が落ちてるんですね。冷房で冷やすと、汗もじっとり出てきて、ベタベタしてて気持ちのいい汗じゃないんですよね。」
「ええ、最近は冷や汗ばかりでした。」
「まぁっ!オホホホホホホ!」
「ウフフフフフフフ・・・・」(´∀`;)
そんななごみムードもはさみつつ、着替えて採寸です。
紙でできたようなパンツはいて、風呂上りのようにペラペラの布で胸から覆う布を着て、
さあ体重から計りましょう!
はかっ・・・・ハガッ・・・!! Σ( ̄ロ ̄;)
体重また増えてた・・・・orz
一時期もとに戻そうと努力していたにもかかわらず、
最近の暴飲暴食がたたっていたようで・・・
その上、体脂肪を計ってみたら
「あっ!!」
エステティシャンさんと声を上げた私。
先ほどのアンケートで、
「体脂肪率は計ったことありますか?」と聞かれており、
「ウチの体重計は体脂肪率が出ないアナログなので最近は全然計ってませんが、以前どこかで計った時は22くらいでした。」
「ああ、それなら女性では平均値に入ってますね。」
という話題をしたばかりでした。
「体脂肪率22って言ってませんでしたっけ?」
「言ってました。」
「この数値は・・・軽肥満ですね!このままじゃまずいですよ!」
オォ~~ッ!!
都心勤務になって毎日おいしいランチばっかり食べていたからだわ!
・。・゚・(ノД`)・゚・。・
そういえば自分を慰めるためにおやつも平気で食べていたわ!
・。・゚・(ノД`)・゚・。・
最初エステティシャンさんは、私のことをそれほどファットなやつだとは思っていなかったらしいのです。
顔は細いし鎖骨も出ており、上半身だけ見るとやせて見えるらしいのです。
しかし下半身は・・・。
脚の採寸をしようと、しゃがんだエステティシャンさん(舌を噛みそうなので以下Sさん)が悲鳴のように声をあげますた。
「脚、すごくむくんでませんか!?」
「はい、そうなんです。」
「これ、すごいですよ!パンパンですよ!」
「整体などに行くとカチンカチンですって言われます。水分取りすぎでしょうか。」
「一日どのくらい飲んでるんですか?」
「朝仕事行くとジャスミンティーの1Lサイズとコーヒーを買って、帰るまでに飲み切るかどうかで、コーヒーが好きで一日4,5杯飲みます。
あとビールも飲みます。」
「水は・・・一日2Lなら飲んでもいいですけど・・・仕事帰りならともかく、今日は朝起きてすぐにいらしてるんですよね?」
「ハァ・・・」
「リンパのところも張ってますよ!老廃物がすごくたまってますよ!
これじゃあ代謝が悪くなる一方ですよ!
あと、お腹ですね。セルライトが見えてますよ!
今どうにかしないと、これからどんどんひどくなりますよ!
ちょっと・・・これは勿体無いですよ!」
『残念バディー』認定されてしまいました。
(ノωT)
エステ初体験でいよいよ施術!勧誘からの攻防
激震の採寸が終わり、いよいよ施術です。
最初はゲルマニウム温浴です。 要するに手湯と足湯です。
肘から先と腿から先の末端部分を暖かいゲルマニウム湯(ってなんでしょ?)
に15分くらい浸かり、発汗をうながします。
これは気持ち良かったです。(´∀`)
汗も沢山かいたし。
汗まみれになってから、個室に案内され、シートの敷いてあるベッドにパンツ一枚だけでうつぶせになるよう指示されました。
厚手のバスタオルはかけてくれます。
「これから脚のマッサージに入ります。」
脚にジェル塗られて、尻の付け根から脚の後ろ側を足裏までぐりぐりとマッサージ
オォ・・・これは素晴らすィ・・・(;´Д`) =3
その後、何やらマッスィーンの登場
「これはセルライトを揉みほぐす機械ですよ。」
おお、これが雑誌などでよく見る・・・
大きな電動マッサージ機(心臓マッセージ機みたいです)で、 尻の付け根から脚の後ろ側にドカッドカッと衝撃を与えてきます。
激しいが気持ちイイ・・・(;´Д`) =3
そのあと、小さいセルライトアタックマッスィーンでビキビキッビリビリッと衝撃を与えられます。
これもなかなか・・・(´Д`) =3
お次は、仰向けになりました。
Sさんが持ってきたものは長いサポーターのようなもの。
「本当はお試しコースのお客さんには使わないのですが、へいじさん(私)のムクミを見て特別に使ってみようと思いました。」
なんでも、装着しているだけでムクミが取れるのだそうです。
「見た目は怪しいけど高性能なんですよ」とのことです。
それを脚にグイグイ装着されました。
(でも引き締め感がイイ気持ち)
脚のサポーター装着が終わり、腹に吸盤みたいなものをいくつもつけられます。
高周波スリムマシンと言い、インナーマッスルに刺激を与えるそうです。
これぞエステって感じですな!(´∀`)
しかし、そのスリムマシンが痛え痛くないのってイヤ痛いって!
なんかビリビリっていうか腹に変なもの打ち込まれてるっていうか、最初の衝撃で跳ね上がってしまった私に、
「慣れると平気になるんですよ。普通はレベル4でやってもらうんですよ。今はレベル3の弱くらいです。大丈夫ですか?慣れるまで上げないでおきますか?」
「ウウッ・・・クーッ・・・そ、そうしてくらさい!!」
実際慣れてくると、どうにか耐えられるようになりまして、3の強くらいまで上げてもらっても大丈夫でした。
でも、その高周波マシンは、腹筋のついたアスリートには気持ちよく感じるのだそうです。
ワタクシ腹筋どこかに置いてきちゃったし・・・(TωT)
マシンを15分ほど受けていたでしょうか。
その間Sさんと雑談をしていて、脚に巻いたサポーターのお値段の話になりました。
ここからが正念場です。
エステサロンだって、慈善事業じゃないですから、お試しで来たお客にどうにかして本コースを契約させたいのです。
こちらはこちらで、そんなに簡単に高いコース料金払って通うわけにも行かないわけです。
「へいじさんの脚のムクミを取るのに、絶対コレ(脚サポーター)は効果的だと思うんです。
ただ・・高いです。驚きますよ。」
「おいくらなんですか?」
「ウチは通常、脚用だけでなく、お腹、腕用とセットでご購入頂いてますので・・・」
「ばら売りはないんですか?」
「ありません。」
「おいくらなんですか?」
「うーん・・・」
私は、採寸前の相談の際、
「仕事に就いたばかりで久しぶりにパッとしたくて!」と
仕事についたばかりで金がないことを強くアピールしておりました。
「ひと月に、美容にお金どのくらいかけてもいいと思います?」
「五千円くらいです。」
「・・・・・」
「ビール代は月にどのくらいになります?」
「それほどは飲みませんよ。一日350mlを一缶だけにしてます。」
「そうすると・・・月にいくらくらいですか?」
「6缶パックが1200円前後だから・・・五千円くらいかな?」
その後、デトックスの全身イオンパックなるものでドテラみたいに全身を包まれて放置され、汗ダクになってお試しコースが終了しました。
終わってから採寸したら、足首まわりが1cm細くなっていました。
Sさんは大興奮です。
「すごいっ!へいじさんすごいですよ!足首ってこんなに差がでないんですよ!」
例の脚サポーターの効果は確かにありましたが、私のムクミも相当なものです。
これは何とかしなくてはナラナイ・・・(;´Д`)
エステのお試しコースへ行くと、契約させようと躍起になってくるスタッフも多く、なかなか帰してもらえないでトラブルになることもよくあるようです。
私の姉からもその情報は聞いておりましたので、すぐに決めようなどとは決して思いませんでした。
しかし、Sさんは仕事ですから、私がイオンパックで眠気と戦っている時
(エステでは気持ちよくても眠らないほうが効果あるそうです)、
私に合うプランを考えていました。
着替え終わった後、お茶を頂きながらまたカウンセリングで提案されたプランは、やはり先ほどの脚サポーターセット購入プランでした。
「頻繁に通えないなら、セットご購入はぜひお勧めなんです。
キャンペーン価格で21万を16万8千円にさせてもらいます。
これで、頭金8千円お支払い頂ければ、
月に6千円ほどで支払い頂けるんですが・・・」
月六千円・・・
ビール代・・・(; ̄ω ̄)
ビールやめてエステに金払いましょうってことですね?そうですね?
「うーん・・・でも高価なものですから・・・
今仕事がまだ試用期間なので、長いローンは組みたくなくて・・・
一回でいくらっていう通いかたはできないんですか?」
「うちはみんなセット料金で頂いてるんですよ・・・」
平行線・・・(; ̄ω ̄)
「今日ご予約するのに、何か不安な事ありますでしょうか?」
「給料日前なんです」
招待チケットでお試ししたからと言って、
すぐ本コース契約で金払うわけにはいきません。
私も必死で攻防しますた。
それでも、Sさんもなんとか次の予約くらいは入れたかったのか、
突然コソコソ話になり、
「それでしたら、お仕事が落ち着くのが3ヶ月後くらいだったら、
その間9千円で5回ご利用できるお試しコースもあるのですが・・・
これはご招待のお客様には通常はご利用できないことになってるんですが・・・
月末くらいにまたご予約頂いて、そちらを利用して頂くのはどうでしょう?」
エステのお約束も色々あるものです・・・。
とりあえず、次にそれを利用させてもらうことにして予定を入れ、
今日体験できなかったにフェイシャルやリンパマッサージも試してみますか
という事になり、ようやく解放してもらえました。
がっしりつかまれた上でやさしく語りかけるような、そんなふんわりとした恐怖に包まれたひとときでしたが、体験コースを終了しました。
その後、仕事を理由に予約を断ってしまいそれきりになりましたが、体験コースのはしごなどをしている方々は、あれを毎回かいくぐっているのかと思うと驚きます。
やっぱりエステでキレイになるより、そのお金でおいしいもの食べていたほうが心の健康が保てると思ってしまう私です・・・
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