今や、マイコン式のいろいろな機能を持つ炊飯器が売られるようになりました。
美味しく炊けると評価の高さに比例して、価格も高価になってゆき、取り扱いも複雑になっています。
その反面、炊飯用の土鍋なども流行り、鍋でご飯を炊く人も増えています。
ところで、引っ越したばかりで炊飯器がないとか、炊飯器が壊れたとか、土鍋を買うまでもないけれど、一時的に炊飯器の代わりにご飯を炊けるものが欲しい場合、炊飯専門の鍋ではなく、普通の蓋つき鍋でもご飯が炊けるって、ご存知でしょうか。
コツさえ覚えておけば、停電で電気が止まったときでも、鍋とガスコンロがあれば暖かいご飯を炊くことができます。
自宅で飯盒炊爨(はんごうすいさん)をしているような気分で、生活力も身につけませんか。
というわけで、普通のふた付きお鍋でご飯を炊いてみるススメです。
鍋でご飯を炊くには蓋のついた鍋を使おう!
ごはんは普通の鍋で炊けます。
蓋のついている鍋を必ず選びましょう。
普通の鍋で炊いても美味しく炊けます。ただし、炊飯専用鍋でないのでふきこぼれます。
吹きこぼれに注意して、おいしいご飯をたいてみましょう。
今回使用したのは、毎日うちで使っているごく普通の文化鍋です。
直径18.5cm、深さ7cmほどの大きさです。
二合のご飯を炊くのに丁度適していますが、三合くらいまで炊けます。
鍋で炊くごはんの簡単な炊き方
〈用意するもの〉
ふた付き鍋
キッチンタイマー
〈材料〉
米 2合
水 400cc(1合分につき200ccの水)
① 米を研ぐ。
よく、研いだあとに水を含ませてどうこうというレシピもありますが、研いだあとすぐ炊いても美味しく炊けますよ。
② 鍋に研いだ米を入れ、水400ccを入れる。
水は、米1合(1カップ)に対して200ccの割合を覚えておけば、計量カップで水の量を量るときも便利です。
★計量カップが手元にないときの応用★
キャンプで飯盒炊さんをするときなどに使われる方法ですが、米を水にひたしたときに指をいれ、水面が米の表面からおよそ指の第一関節ひとつぶん上になるくらいで、だいたいの適量となります。
③ 中火にかけ5分炊く。
タイマーを5分にあわせ、火にかけてすぐにセットするとうっかり火をかけすぎ防止になります。5分経たない間に沸騰して吹きこぼれてしまった時は、火を弱めて調節します。
④ 5分たったら、今度は弱火にして10~11分ほど炊きます。
5分のタイマーが鳴ったら、すぐにまた10分でセットしておきましょう。
⑤ 炊き上がり。少し蒸らしてからごはんをまぜましょう。
鍋で炊くご飯応用編その1 雑穀米-
市販の雑穀米の元を買ってきます。
今回は『はくばく十六穀米』を使用しました。
前章「鍋で炊くご飯の簡単な炊き方」の
②研いだ米と水を鍋に入れる
の、米を入れる前の空の状態の鍋に、雑穀米を入れてから研いだ米と水を入れます。
水は若干多めにして(+10mlくらい?) あとは炊き方通りに炊きます。
鍋で炊くご飯応用編 その2 他の容器でも炊いてみる
『峠の釜めし』のお弁当容器で炊き込みご飯を作ってみます。
〈用意するもの〉
峠の釜めし容器
〈材料〉
米1合
水200cc
しょうゆ大さじ1
酒大さじ1
油揚げ、人参など
① 具材は小さめに切っておきます。
② 米を研ぎます。
③ 峠の釜めしの容器に米を入れ、水、しょうゆ、具材を入れます。
④ ガスコンロにかけ、蓋をして中火で5分かけます。
タイマーをセットしておくと便利です。
⑤ 沸騰したら火を弱め、弱火で10分ほど炊きます。
タイマーをセットしておくと便利です。
炊き上がったら5分ほど蒸らします。
おわりに
鍋炊飯は、コツを覚えるまではうまくいかない場合もあります。
失敗の原因は主に火加減と水加減になりますが、タイマーをセットしておけば大体失敗は避けられます。
ただ、タイマーをつけていても、火加減が強すぎると、最初の5分を待たずに沸騰して吹きこぼれてしまうこともよくあります。
タイマーをつけていても、完全に放ったらかしにするのは危険ですので、火の側からは離れないようにしましょう。
直火で炊いたご飯は味わいがあります。
少々火加減が強くておこげができても、そのまま香ばしさを楽しんでもよいし、お茶漬けにして楽しむのも良いものです。