みなさまは、MVNOはご存知ですか?
格安SIMという、スマホなどの携帯料金がお安くなるらしいアレですが、存在などは聞いてるのではないでしょうか。
でも、その正体が、いまだに漠然としていて、安いぶん、不都合なことがあるのでは・・・?
なんて、思われている方もまだいらっしゃるのではないでしょうか。
その反面、どうしてスマホの携帯料金はこんなに高いの?2年縛りが終わったら突然高くなっちゃって!他の会社のキャンペーンに乗り換え続けるのも面倒だし・・・
長期のお客にはサービスしないなんて、釣った魚にエサはやらない状態じゃない!
なんて、怒っている方も、まだいらっしゃるのでは?
実は、上記の人物、2年前の私なのです。
今では利用されている方も、随分と増えていると思いますが、まだよくわからないという方のために、今回は、MVNOへ移行した体験を元に、通信費の料金考えてみましょう。
通信費のキャンペーン期間終了後の料金はなぜこんなに高いの?
始めてタブレットを購入したのは、auの端末0円キャンペーンでした。
その場ではお金を払わずに、iPhone4sを入手、初めて触る端末にワクワクしたものです。
でも結局は、端末代は通信費に上乗せして払うだけなので、0円ではないのですけどね。
支払期間の間、2年縛りなどで拘束されますが、始めに大きいお金を払わずに、新機種を手に入れることができるとのことで、まんまと契約してしまいました。
その前に使っていたフィーチャーフォン(いわゆるガラケーです)が、ろくな機能がついていないくせに、キャンペーン期間が解けたとたんに、通話料が倍になり、うんざりしていたのに、スマホに機種変したら電気量や通信費がもっと高くなるのでは?と不安になりながら、またもキャンペーンに乗っかってそのまま2年縛られることになりました。
だけど、初めてのiPhone。今までにない機能に夢中になりました。
通信の大学に在籍しているので、学割もつき、2年縛りのSプランで月々の支払いは
3000円前後だったかも!?
0円に惹かれて買ったくらいですから、お金がなかった私は、使い始めのころはWifi環境もなく、バスやマクドナルドなど、公共機関の無料Wifiサービスでアプリをインストールしていたものです。
バスの中でアプリをインストールしている途中で通信が切れてしまったとか、もう少しでインストールできるのにバスが目的地に到着してしまったなど、やはり無理があり、その後Wifiも導入しました。
もっとも、導入なんて言い方は大げさで、auのWifiルータ貸し出しサービスを利用して、当時利用していたADSLにつないだだけですが、とても快適になりました。
ADSLもまた、初期サービスがなくなり、少々お値段が上がっておりましたが、その頃はまだ携帯電話料金の割引が安かったので
ADSL4000円弱
携帯3000円前後
固定電話2000円弱
固定電話の通話料はADSLのサービスでついていたIPフォンで無料
通信費は全部で1万円以下に収まっていれば御の字と納得していました。
「携帯は通話とメールができれば十分!検索の使い勝手ならPCに勝るものなし!」
なんて思っていたのは遠い昔。
現在は、地図とゲームとお勉強アプリの数々に生活を彩られ、大変便利になりました。
一人暮らしだと、どこでも連絡のつく通信機能はどうしても必要だし…
便利を買っていると思えば、ある程度の出費はやむを得ない・・・
そういう割り切りも大切だと自分に言い聞かせていた頃もありました。
しかし…
携帯の縛り期間が終了し、学割のサービスも、いつの間にやら、ほんの気持ちばかりのものに切り替わっている?
安かった携帯料金が倍以上に跳ね上がり、ADSL、固定電話と合わせて、通信費が多い時では2万近くにもなっておりました!
節約のためと、食費を一か月一万円に必死で抑えても、底に穴の開いたバケツから水が流れていくがごとく、通信費がザアザアと家計費から流れ出て行くのです!
「これはおかしい。今まで安く済んでいたものが、こんなに支払わなくてはいけないのはおかしい!」
通信費と真剣に向き合うことになった瞬間でした。
通信費。あやふやで難しい料金設定。
つきあい始めた頃は遠慮がちな彼(彼女)が、どんどん図々しくなって、高価な誕生日プレゼントを要求するわ、高級店でおごらされるわ…みたいな?!
擬人化はさておき、これを制することができなければ、家計費のスマート化を実現したとはとても言えません!
よくわからないままでは、よくわからないものに延々とお金を払い続けるだけなのです!
そうして、わたくしの通信費との戦いのゴングが鳴ったのでした。
キャリアは教えてくれない。-キャリアとMVNOの違い
NTTグループ(ドコモ)・KDDIグループ(au)・ソフトバンクグループ。
この大手3社が、自社で通信設備を構築・整備している通称キャリアと呼ばれる『電気通信事業者』ですね。
『電気通信事業者』は、本来の電気通信事業と共に、携帯電話などのモノを作っている『通信機器メーカー』(Appleもね)より端末機種を仕入れて、携帯を安く販売することで、抱き合わせで自分とこの通信プランを売り込むわけです。
ですので、通信会社が販売しているスマートフォンなどのタブレットは、大抵、通信会社が抱き合せた料金設定より損をしないために、ユーザに2年縛りなどで契約をしてもらうのですね。
わたくしが0円でiPhoneを購入したように、端末本体が手軽に入手できるサービスのほかに、故障のときの保証や、機種変の際のデータ以降や、いわゆるキャリアメールアカウントなどを提供してくれます。
契約当初はお安い抱き合せ価格と、新しい端末の魅力に夢中で、私のように、後々の事なんて考えないお客さんも多いかと思います。
「2年たったら機種変して、その時にプランもまたお得なものに変えてしまえばいいんだわ!」
なんて…
ところが、人間って基本モノグサですので、契約期間が終了する月なんておおかた忘れますし、長く使っていると、友達や仕事の付き合いで交換しあったメアドを変更するのも、変更のお知らせをするのも面倒になったり、携帯電話番号も、お金を払ってMNPというサービスを利用しないと、同じ番号を継続できないし…
なにしろ、仕事で使っている携帯ならば、名刺を作りかえるところまで考えなければならない方もいるのでは?
そんなわけで、気がつけば2年縛りが更新時期を迎え、すっかり解約手続きなんて忘れていて、更新時期をにそのまま自動更新・・・
更新月以外の解約料金は1万円ほどでしょうか。
すっかり変貌してしまった昔の彼または彼女と、別れるタイミングを逃して、さらに1年、2年と、こんなはずではないと思いながら、つきあっていかなくてはならない羽目になるのです。
多額の通信費請求が届くようになってから、auの販売店へ安いプランはないかと相談に行ってみました。
店員のお姉さんは、ご紹介できるお安いプランは今のところありませんが、集合住宅でしたら、ケーブルテレビなどのオプションで携帯料金もお安くなる場合があるのでと、調べてくらさいました。
が、ケーブルテレビを契約したくないし、なにしろ、わたくし地デジ化で映らなくなってテレビ捨てちゃいましたし。
携帯の料金を下げるために余計なサービスを増やして、気がつけばさらにお金を払う羽目になるのはごめんです。
抱き合わせのお安いプランは、あくまで顧客確保のためなのです。
通信のスリム化は暗礁に乗り上げてしまったかのようでした。
2年縛りプラン終了ごとにキャリアを渡り続けてみるかしか、この高い携帯通信費から逃れる術はないのだろうか…
そんな折、携帯の料金プランを血まなこで調べていたところ、時々パソコンの広告に
通信費2000円とか1500円とか書いてある広告を目にするようになりました。
キャリアでは、2000円割引!とか1500円割引!とかなので、なぜキャリアの割引額がひと月の通信費になっているのか?
という疑問が頭の中をグルグル、なにか騙されているような、怖いような・・・
そういえば、ネットでたまに、脱獄などという言葉を見かけていたけれど、あれと関係があるのだろうか…?
まさに、その通りでした。
MVNOを意識し始めた瞬間でした。
MVNO。いわゆる格安SIMを扱う会社らの総称です。
キャリアの提供する回線の隙間を借りて、通信事業を行う会社たちです。
自分の会社で回線を提供していないので、安くサービスを提供できるのです。
わたくしが高い通信費にあえいでいた1年ほど前から、徐々に名前が通ってきて、現在はそのサービスの安さから、かなり利用者数も増えているのではないでしょうか。
利用するには、複雑な手続きや、面倒な条件があるので、場合によっては、キャリアのままでいるのもやむを得ないと感じる方もいるかもしれません。
ただ、通信費がそれまでの3分の1から4分の1になるのは大変な魅力です。
調べれば情報はなんぼでも出てきました。
ブログしかり、ICT関連の記事しかり。
擬人化がすぎて、キャリアがすっかり悪役ぽくなってしまいましたが、お金持ちの方なら、面倒な手続きと引き換えにお金を払い続けていればよいと思います。
なにしろ、キャリアでは、端末本体が手軽に入手できるサービスのほかに、故障のときの保証や、機種変更の際のデータ移行、そして、いわゆるキャリアメールアカウントなどを提供してくれますし、細かい融通は利かないこともあれど、面倒なことをすべて金で解決してくれます。
それに、キャリアって、自分で回線ひいているわけですから、通信が速かったり、混雑の時に優先して使用できたりするようです。
自分の場合、4sを長く使っていたため、電池がへタレていたからか、5sに機種変しただけでものすごく快適になってしまったため、キャリアからMVNOへ変更してからの通信状況は、
「大して変わらないというか、速くなった」でした(笑)。
料金の見直しで色々調べて、やっぱり便利なサービスには金がかかっているのだな、と思うに至った私です。
というか、この一連の作業をするまで、あの高い通信費にどのようなサービスが組み込まれていたのかもよく考えたことはありませんでした。
ワイファイとか、シムとか、容量とか、初めて聞く言葉を拒絶して寄せ付けようとしないのですから、詳しくもなにも、言われるまま、やってもらったままでした。
通信費を安く上げるには、相応の知識と手間、及び環境、がいるのです!
PCを持たない方、Wifi環境のない方など、条件を整えるまでにお金と労力がハンパなくかかってしまいそう・・・と思われる方は、今までのようにキャリアでサービスを受けているほうが、よっぽど精神的安定を得られるかもわかりません。
auの窓口で安いプランを聞いたところで、教えてもらえないわけです。
今から思えば、ビックカメラなどの大型量販店のほうが近道だったかも?
まあ、余計なものを勧められてしまう場合もありましょうが・・・
長くなってしまいましたが、次回は、MVNOへ移行した具体的な流れをご紹介します。