一人暮らしを始めてから、私は何年も、カレーを家で作って食べることはありませんでした。
カレーを作るときは、大抵作るときは何人分かを作るもので、そんなに何人分も作っても食べきれないと思っていたからです。カレーだけは、冷凍保存しても解凍後にあまり美味しくないのです。
ですが、カレーが好きな人なら誰でも知っている言葉があります。
「2日目のカレーはおいしい。」
そう、一人暮らしなら、2日目のカレーは食べ放題なのです!
一人暮らしならではの、2日目(以降)のカレー三昧を楽しんでみましょう!
一人暮らしのカレーは遠い存在?
20歳くらいのころ、私は特にやりたいこともなく、仕事が落ち着かない状態でした。
派遣会社に登録して、ある大手の電機メーカーで、少しの間仕事をしていました。
入社したばかりで友達もいなかったのですが、そこの会社には社員食堂があり、社員食堂というところも初めてでしたので、興味本位で行ってみることにしました。
食券を買うのに並んでいると、同じ時期に入った方が、一緒に食べましょうと声をかけてくださいました。当時の私より5.6歳は上のお姉さんだった気がします。
「何を食べるの?」と言われ、お金のない私が「カレーにします」と言うと、その方は
「あたしもカレー!カレーって、どこで食べても無難においしいし、場所が変わると味が違ってまた美味しいよね~!大好き!」
と、ニコニコして言うのでした。
私はそのとき、カレーなんてどこでだって食べられるし、一番安いのでガマンしないで、もう少しお金をだしてナントカ定食とかナントカ丼とか食べてみたかったのですが、その方の一言で、カレーはこんなに愛されているのかと知りました。
今でこそ、カレー大好きな私ですが、その頃は家族と暮らしていたし、カレーはありきたりで、簡単すぎて、いつでも食べられるイメージが強かったのです。
その職場は、仕事が合わないのと、室内の冷房が強くて体調をこわして長くは続かなかったので、社食で声をかけてくださった女性の名前も覚えていないのですが、いまだにカレーを食べる時に、彼女の声が頭の片隅に浮かんできます。
さて、一人暮らしになって、家族と暮らしていた頃はありきたりだったはずのカレーが、あまり食べられなくなりました。作っても食べきれないと思っていたからです。
レトルトカレーは昔からありますし、種類も豊富に出ていましたが、その時の私にとって、カレーライスと言えば、鍋で作るのが当然だったのです。
なければないで、どうしても食べたい時だけレトルトでいいやと思っていたのですが、ある日、どうしてもカレーが食べたくなり、外食でカレーを注文しました。
久しぶりのカレーがとてもおいしく、もっと食べたい!と思った時、
「家で作れば食べたい放題じゃん?」
と、ようやく気付いたのです。
カレー好きが、カレーを余らせるなんてことはなかったのです。
一人暮らしのカレーはアレンジを楽しく食べたい放題!
久しぶりに自分で材料を切って炒めて煮込んだカレーが食べたい!
思い立ったが吉日です。
市販のルーは進化をとげており、一箱6人分とすると、半分ずつ割って使えるようなパッケージになっています。半分ずつ密封されているので、2,3人分を作ったら、あとは次回まで長期保存もできるというわけです。
6人分はさすがに食べきれないかもしれませんが、2,3人分であれば、簡単に食べきれてしまいます。
まずはスタンダード
私は大きな具材がゴロゴロしているカレーが好きで、豚バラ肉を使うのが好きです。
家では母がこうしていたので、やはりそういうのが好きになってしまいました。
母と違うところは、私はジャガイモと人参と玉ねぎのほかに、枝豆を入れるのが好きです。
カレーのルーは中辛がお気に入りです。
2日目はカツカレー
スーパーでカツを買いました。
遅めに行くと値引きしています。こちらは、早い時間に作って時間の経ったものだったので割引セールでした。
半分使ったら、残りは卵とじカツ丼にして翌日のお昼のお弁当にしました。
3日目はカレーうどん
どんぶりにめんつゆを入れ、お湯を足してカレーを混ぜてカレースープ状にします。
ソフト麺タイプのうどんを使いました。鍋にお湯を沸かし、うどんを温めてからカレースープの中へ入れます。スープがはねないよう気をつけて。
4日目はドライカレー
カレーが鍋に少量だけ残ったら、残りゴハンを加えて、混ぜ合わせ、ドライカレー風にします。オムレツで包んでカレーオムライスにも。
・・・と、したかったのですが、おかわりなどすると、カレールー半分では3日目までが限度のようです。
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おわりに
カレーは、アレンジしてもしなくても、2日目以降はやっぱり格別のおいしさです。
冬は一日一度火にかけて加熱しておけば、傷むことはあまりないでしょう。
夏場のカレーは、ジャガイモを入れていると特に傷みやすく、火を通してなければ一日でダメになります。
夏の常温保存は大変危険ですので、鍋ごと冷蔵庫が一番簡単で安心です。
タッパーや容器に移す場合は、レンジでそのまま暖められるものがよいですね。
私は枝豆を好んで入れますが、こちらも傷みやすいので、翌日以降も食べる時は必ず火を通します。
カレーは本当に色々な食べ方があって楽しいです。
カレーの記事は、また書きたいと思います。
最後までごらん頂き、ありがとうございました。