10代20代のダイエットは、代謝もよく、比較的うまく行くことが多いです。
しかし、運動習慣がなくなって、筋肉も固まってしまった30代からのダイエットは、なかなか落としにくくなっていきます。
仕事や育児でも時間を取られ、ジムに通うのも楽ではない…
しかし、ジムで高いお金を払わなくても、30代後半からのダイエットで57kgから48kgまで落とすことができました。
30代後半のダイエットは手ごわい!うっかり食べすぎが大変なことに!
過去を振り返ると、自分は10年に1度の周期で大掛かりなダイエットに成功しているようです。
20代の終わりに、うっかり太ってしまった体重を元に戻すことに成功してからは、またしばらく太ることもなく平和な日々を送っていた私でした。
30も半ばを過ぎるまで、体型が気になることもなく、もう自分は太らない体質になったのだなと思い込んでおりました。
そんな油断から、とんでもないことを始めてしまったのです。
ある日、コンビニでパンを買おうと、パンのコーナーに行きました。
やせてからは、甘いものもさほど欲しくなくなってきて、おやつに無糖のコーヒーと一緒に少しだけお菓子を食べるぐらいで十分満足していました。
ところが、その日ふと、パンのコーナーに並んでいるメロンパンを見てしまったのです。
メロンパンなど、食べたのはいつのことだろう?小学校以来食べてなかったのでは?
そう思いながら、よく見ると、メロンパンにもいろいろな種類がありました。
外側がカリカリしたクッキータイプ、しっとり皮で包まれたタイプ…
「こんなに種類があるんだなあ」と思った私は、何を血迷ったのか、その日から、目についたメロンパンを制覇すべく、食べまくったのです。
それはもう、メロンパンレポートが作れるほど、当時はメーカーと種類も把握できるほどでした。
そして、1ヵ月後、旅行先の風呂場で、鏡に映った自分が、なんだかムチムチしているのに気がつきました。
「アレ?」と思って体重計に乗ると、5kgオーバーでした。
1ヶ月で5kgオーバーです。本当にありがとうございました。
持っていたパンツはファスナーがあやうくはちきれそうです。
大慌てでダイエットの再来でした。
30代後半のダイエットは気に肉をつけなおすスクワットから
30代でのダイエットは、食べすぎに加えて、その頃はフリーで自宅仕事をしていたため、忙しいときは閉じこもりがちで外に出ることが少なくなっていたこともあり、生活環境も悪循環を生んでいました。
ある雑誌のダイエット特集を読んでいたら、正座で座っている体制から立ち上がる時に、
無意識にテーブルに手をついてしまう人は、太ももの筋肉が衰えていると書いてありました。
そうです。私です。
下腹もゆるゆるで緊張感のないラインを形成しており、これは、下半身じたい弱くなっているかもしれないと思いました。
座り仕事は、足腰の衰えが速く、老後もボケやすいと聞きます。
数年前に、ギックリ腰をしたときにも、整体の先生から、腹筋をつけないと骨盤を支えられないので、骨を正しい位置にしてもまたなるよと言われたものです。
その頃から、うすうす、下半身は自分にとってウィークポイントになっているらしいことはわかっていましたので、下半身を鍛えるところから始めようと思い立ちました。
食事は20代の頃に培った食生活を徹底させて、野菜をたっぷり、肉、魚、卵などのたんぱく質、海草などミネラル類、豆腐や納豆など大豆製品と、一日7~9品目以上を目安に食べ、ご飯は少なめに。おやつは極力なしで、どうしても我慢できない時は一回だけ食べてよいことにして、
毎日スクワットと腹筋背筋、ストレッチを繰り返しました。
スクワットは、50回から始めて、100回ぐらいまで続けました。
当時、森光子さんが、毎日そのぐらいスクワットをしていたと何かで聞いたので、真似をした記憶があります。
体重が増えていたので、スクワットは自分の体重が負荷になるぶん効果があるようです。
慣れてくると、徐々に楽になっていくので、楽にできるようになったら回数を増やすことにしました。
腹筋は、上半身を起こすタイプのですと首を痛めるそうなので、寝転んだまま下半身を持ち上げて自転車こぎをしたり、ツイストをしたりを繰り返します。
背筋は、四つんばいになって片足を蹴り上げるようなポーズを交互に20回ずつから始めました。
足腰は、スクワットだけでなく、屈伸運動なども入れ、そのほか、鉄アレーで、二の腕を強化しました。
地味なことですが、お金がなくてジム通いなどできなかったので、家の中でできることを地道にコツコツ、毎日続けていました。
外に出かけるときは、極力歩くことを心がけました。
継続は力なりと言いますが、このような地味な行動で、食事管理をすれば、半年で元に戻りました。
さらに続けていたところ、今まで自分には到達できそうもないと思っていた、憧れの40kg台へ突入もできたのです!
30代後半のダイエットはやせすぎないほうが健康的
下半身を徹底的に動かしていたことで、元々おせじにも筋肉質とは言えなかった足に筋肉がついてきたようでした。
筋肉がつくと、代謝がよくなりますので、食事をするだけで痩せるという専門家もいますが、まさにそれだったようで、食べると汗をかいて止まらなくなったりと、体重が軽くなっていろいろと良い変化がありました。
痩せたばかりの頃に、フリーの仕事を中断して、お勤め仕事を始めたのですが、遅刻しそうになって駅まで20分の道のりを走ったとき、
「体が軽い!」と思いました。
肥満児だった頃は体育のマラソンがまったく苦手で、走るのが苦しくて仕方がなかったのですが、生まれて始めてランニングハイのような感覚を知りました。
走っても走っても苦しさがなく、どこまでも走っていけそうな気分なのです。
おかげで遅刻もしなくてすみました。
以前よほど筋肉がついてなかったのでしょう。
元々運動などしないタイプだったのですが、そういう人が筋肉つけると、差が面白いほど顕著に現れるので、ダイエットが楽しくて仕方なくなり、にわか健康オタクになって、どんどん体重も落とせて、最終的には48kgになれました。
体が軽くなったので、ピンヒールのサンダルも買ってみたりと、30代後半になってもおしゃれが楽しくなりました。
ジーンズも2サイズぐらい下のサイズを買ったり、持っている服を買い換えたのはお金がかかりましたが、明るい服を着るようになって少し派手さが出たかもしれません。
しかし、ある日、パンツスーツを買った時に、後姿を見ると、お尻が貧相に見えるのでした。
年をとってから痩せると、お尻に丸さが失われてしまうのだなと少し寂しさを感じました。
その後、再就職するために、証明写真を撮りに行ったときのこと。
頬がこけて、すっかりオバサンの風貌になっている自分に驚きました。
年を取ってから急激に体重が増えると・・・
老けるのです!
もう、十分痩せたではないか、これ以上痩せても不健康なルックスで老けて見えるばかりだ。
そう思い、ダイエットを終わりました。
体重は2kgばかり戻りました。
でも、食事制限もなくなったので、ストレスなく食べられますし、化粧の乗りも良くなりました。
30代後半のダイエットは、まだまだ成功しやすいようですが、年をとってからのダイエットは、成功しても、痩せて老けこんでしまうこともあるので要注意です。
ただ、足腰を鍛えるのは、いずれおとずれる老後のためにも良いことです。
ダイエットを完了させても、歩くことはやめないつもりです。