そろそろクリスマスのシーズン。
一人暮らし、彼氏彼女も居らず、仕事も忙しい年末、友達との予定もなし・・・
街はキラキラなイルミネーション。
一人暮らしの味方だったコンビニも、クリスマスケーキを一生懸命売っている。
でもクリスマスケーキをホールで買えない一人暮らし。
「クリスマスケーキはお早めの予約でお皿をプレゼント!」
なんて言葉を横目におでんを選ぶ。
焦燥感だけがつのるクリスマスシーズン・・・
でも、でもです。
クリスマスにひとりって、本当にいけないことでしょうか。
別にいけないことはないですねえ~?
というわけで、クリスマスをひとりで過ごす人のために、ソワソワした心を安泰モードへいざなう、そんなブログでございます。
クリスマスにひとりはダメなの?
タイトルの言葉に
「ダメってことはないでしょ?」と思うか、
「いや~寂しいでしょ。クリスマスに彼氏(彼女)も居ないとか。予定もないなんて」
と思うかで、ご自分がクリスマスをどう受け止めているかがわかるでしょう。
前者は、イベントとかはあまり気にしないタイプのかたでしょうか。
そして、後者の方は、クリスマスが近づき、街が色づき始めると、どうにもソワソワして、誰かとすごそうと思ったり、それが叶わないとなると、今年も一人だったか・・・なんて、気落ちしてみたり・・・
でも、クリスマスにひとりでいることがなぜ寂しく悲しいことになってしまうのでしょうか。
クリスマスにパーティするのは当たり前なのでしょうか。
クリスマスにおデートするのは当たり前なのでしょうか。
いったい、クリスマスってなんなのでしょうか。
クリスマスってなんなの?
今さらなのですが、クリスマスとは、『イエス・キリストの生誕を記念する祭日』であり、キリスト教徒(特にカトリック)の方々以外の方には、本来あまり関係のないことです。
しかも、海外でのキリスト教徒が多い地域でのクリスマスと言えば、クリスマスは年末年始の間続いて、宗教的な行事のため、宗教の違う人々が多い他民族の国ではお祝いなどはせず、休暇として受け入れているようです。
キリスト教の国では、クリスマスは家族で過ごすものと考えられています。
ですので、日本でも、小さな子どものいるご家庭では、クリスマスを理由に、いつも忙しいお父さんが、子どものためにケーキやプレゼントを買って、今日は早く帰っろうと、イソイソ帰宅するのは、ほほえましいものですし、宗教はともかく、クリスマスのあり方としては正しいと思います。
彼女または彼氏と過ごさなくてはいけないという脅迫観念は、バブル時代の悪習が生み出した病魔と言っても過言ではありません。
バブルの頃、クリスマスが近づくと、色気づいた男女がワサワサと落ち着かなくなり、街のホテルは予約でいっぱいになりました。
ちょっとおしゃれなレストランは、当日予定の入ってないことを恐れたにわかカップルでギュウギュウ詰め状態。
クリスマスプレゼントにはティファニーのオープンハートを買うのがトレンドで?
それを買えない男性は女性から冷たい扱いを受けるとか?
テレビのニュースでは、
「オープンハートが買えなかった男性がベソをおかきになって・・・」
と、インタビューを受けるティファニージャパン支店の店員さんが苦笑していたり・・・
これが、普通のことだと思いますでしょうか。
ミーハーな日本人は、流行に乗れないと不安で仕方がなかったのですね。
ですが、バブルも終り、現在の日本のクリスマスは、普通にケーキとケンタッキーフライドチキンを食べるイベントとなっております。これはこれで、美味しいのでまあ、良いのかもしれません。
時には、パーティでクリスマスプレゼントを贈りあい、自分にご褒美と、クリスマス商戦にまんまとハマるのも、日本経済をまわすためには、インチキなクリスマスだとしても、あればあったで良いのかもしれません。
自分について言えば、クリスマスにしろ、ハロウィーンにしろ、バレンタインデーにしろ、ホワイトデーにしろ、カタカナのイベントに積極的に参加はしないことにしています。
大人は忙しいので、全部のイベントを制覇していると苦しいのです。
クリスマスの飾り付けをしている時間があるのなら、ゆず湯にでも浸かってカボチャ食べているほうが健康に良いと思ってしまうほうです。
クリスマスをひとりで楽しむと・・・
さて、だんだん夢のない辛らつな展開になってまいりました。
今でこそ、クリスマスのイベントはしないと決めてしまっている私ですが、以前はそれなりに、小さなツリーを飾り、一人暮らしでもひとりの小さなクリスマスを楽しんでおりました。
しかし、やはり年末なので、忘年会が続いたり、休み前のタイトスケジュールで残業ヤマモリだったりと、楽しんでいる場合ではない年も何度もございましたので、クリスマスを意識していたら生活がつらいと感じ、今に至るわけでございます。
忙しい日々に潤いをと、仕事を終えて、お店の行列に並んでクリスマスケーキを買って、ちょっとしたごちそうなど準備して、家に戻ってヤレヤレと食卓を整え、ワインなどで食事を楽しんだあとは、苦しい胃にさらにケーキとコーヒーを詰め込む、なんてことをしていると、もう風呂に入って寝る時間。
クリスマスイブもしくはクリスマスはあっという間に終わって、翌日は残ったケーキをまた食べて、やや胸焼けを残しつつ、街はたちまち正月準備で、デパートではお琴のBGMがチントンシャンと流れるわけです。
なにが言いたいのかと言えば、日本のクリスマス及び、クリスマスイブは
『つかの間の夢物語』なのです。
明日になれば、ややくどく感じるケーキの残りが残雪のように残るだけなのです。
海外のクリスマスが、これから始まるホリディに向けての長いお祝いであるとすれば、日本のクリスマスは、ほんの一日のために全力を使って疲れるようなイベントでしかないのです。
昨今では、ひとりでいるにしろ、友人とパーリーをするにしろ、ケーキやお料理を画像にして、インスタでアップすることに全力を尽くすイベントになっているかもしれません。
それはそれで、クリスマスを楽しむ手段としては有効です。
インターネットが普及して、似たようにひとりで過ごしている方が集まっているパーティに参加するもよし、人付き合いが苦手ならば、家で動画を観るもよし、ひとりだからと言って、クリスマスは楽しめないなんてことは、まったくないのです。
おわりに
ここまで読んで
「このブログを書いた人はクリスマス嫌いなのだろうか・・・?クリスマスを楽しみたいと思うのがいけないことなのだろうか?」
と思われた方も、少なからずいらっしゃったかもしれません。
暗くて寒い冬に、街が華やかな雰囲気で彩られるのを見るのは、ワクワクするものですし、クリスマス自体は嫌いではありません。
むしろ、好きなほうだと思います。
ただ、それに振り回されるのがなんとも疲れるので、クリスマスだから色々しなくてはならないと思うことをやめているのです。
一度、「もうクリスマスはしない!」と決めたばかりで、職場の方から、クリスマスにランチパーティをしようと誘われてしまったことがあります。
せっかくの企画を意固地になって断るのも大人としてどうかと思い、それなりに楽しんでしまったので、自分で決め付けてしまわなくても良いかな?と思うに至りました。
クリスマスにデートするなんて本当のクリスマスじゃない!
と目くじらたてるのもヤボですし、他の方が楽しんでいるのを横目に、ちょっとお菓子を買ってみるなど、適当にたしなむ程度が、ひとりのクリスマスイベントにおけるスタンスではないかと思う昨今であります。