本当はあまり教えたくない場所ってありますよね・・・
これからお教えする場所が、まさにそこなのですが・・・
宿泊はできない、立ち寄り湯と休憩処であるそこは、地元の方が楽しむために作られた温泉なのだそうです。
実際、施設の周りには取り立てて楽しめるスポットもなく、失礼ながら、どこにでもありそうな国道がゆるゆると伸びているばかりです。
ただ、その国道から少し、入り込んだところにそこはあるのです。
正徳寺温泉露天風呂・味処 『初花』
実は、あまり教えたくないので、この記事アップしてすぐに消してしまおうかなどと考えてしまいますが、お店にはがんばって続いてほしいので、ご紹介です。
正徳寺温泉露天風呂・味処『初花』
周りにレジャースポットもなく、お風呂とお食事だけ楽しみに、数度足を運んでいる私ですが、こちらは本当にボーっとしに行ける場所なのです。
客層も、親子連れとか、お年寄りなどが多いかな?という感じですが、一人でもまったく平気です。
なぜ内緒にしておきたいかと言えば、地元の方が楽しめるようという目的で作られた施設なので、よそ者の観光客が大勢でドヤドヤ行く場所ではないのです。
そのあたりをふまえて、地元の方に迷惑のかからないよう、ひっそりお忍び感覚で、お湯につかりに行ってくださればと思います。
天然かけ流しの日帰り温泉
初花さんを始めて訪れたとき、私は仕事に疲れまくっていました。
湯に漬かりたい・・・温泉に行きたい・・・
温泉に行ってのんびりすれば、このけだるい毎日から脱出できると思ったのです。
ですが、旅行に一泊もかけられない。日帰りで行くしかない。
温泉入って、飲み食いして帰るだけでいい!
一人で行動するものにとっては、レジャー施設やお楽しみスポットなど邪魔なだけなのです。
お湯に漬かって、おいしいもの食べて、静かな場所でボッサーーーっとしていたい。
そう思って、探し当てたのがこちらの生得時温泉露天風呂・味処『初花』さんでした。
いつまでもつかっていたいぬる湯
脱衣所はいたってシンプルで、市内プールの脱衣所ほども広さがありません。
内湯は少々熱めで二つ。
内湯だけなら、そのへんにあるお風呂屋さんより地味なくらいなのですが、こちらの露天はなかなかの景色です。
豊富な源泉賭け流し湯で、ホームページにあるように、肌にトロリとまとわりつくぬる湯で、夏場でも長く漬かっていられます。
体の力が抜けて、露天風呂から空を見上げてボーーーっとできるのです。
お風呂あがりはお食事処で英気を養う!
『初花』さんへ行こう!と決めたのは、うなぎ大好き人間の私は、ホームページに載っていた写真のうなぎでまずやられてしまったこともあります。
こちらのうなぎ、温泉の湯を使って養殖されているうなぎなのです。
そのほかのお食事も、自家製の無農薬野菜を利用したお料理と、自家製の温泉豆腐など、精のつくようなメニューだらけ!
やさしい味わいで、疲れた心と体に滋養がしみこんできます。
『初花』その名のとおり春が狙い目
これは混雑してしまうからか、ホームページには掲載されていないのですが、初花さんのご近所は、梅の木が沢山植えてあり、春の梅の咲くシーズンには、とても見ごたえのある景色となるはずなのです。
そして、お食事処の窓の外にも梅の木が・・・
運が良ければ、お食事を楽しみながら梅のお花見ができるかも!
アクセス
一般観光客向けに作られていない施設のため、たいへんわかりにくい場所にあります。
ホームページに地図も載っていますが、お車ならまだしも、駅からのアクセスは非常にわかりづらいものとなっています。
電車の場合、JR「山梨市駅」かJR「春日居町駅」から徒歩20~30分程度。
「春日居町駅」は北側へ出ますが、無人駅のため、ホームから直接降りる感じです。
「山梨市駅」から歩いたほうが、地図を見る限りではわかりやすいのですが、「春日居町駅」の南側に足湯もあり、ぶらぶらしながらお湯を目指すにはこちらをお勧めします。
駅からの、のどかな景色をご堪能ください。
嬉しいおまけ
往路は「春日井駅」から歩き、復路は「山梨市駅」へ向かうと、運が良ければ、途中の道で富士山の頭がチラリと見える場所があります。
ちょっと得をした瞬間です。
おわりに
青春18切符が1枚分あまったときの日帰り入浴の旅にお勧めスポット。
東京での雑踏や多忙な毎日に疲れたあなたにぜひ。
地元の方が主役の場所ですので、他所の土地から遊びに来ているわれわれは、使わせて頂く立場を忘れませんように。