ひとり暮らしをはじめて、精神的にかなり圧力のかかる失敗トップ10に入るのではないかと思われるのは、財布をなくす、携帯をなくす、風呂釜が壊れる、水漏れ、身に覚えのない請求、などなど、沢山ありますが、鍵がなくなるのも、相当なスピリチュアルアタックではないでしょうか。
とにかく、自分の城である部屋に、自ら締め出しをしてしまうというオウンゴール状態。
この試練を笑い話に変えるために、対応策を伝授でございます。
家の鍵を落とした!?玄関の前なのにドアを開けられない!
かつて私は、財布や鍵や携帯などの貴重品をなくしたことがありませんでした。
ですので、酒に飲まれて気がついたら携帯をなくしていたとか、スリにあったのかわからないが財布をなくした、なんて話を聞くたびに、ご本人の前では言いませんでしたが、
「なんてうっかりした人だろう」と、冷ややかな目で見ておりました。
だって、一人暮らしで財布なんて落としたら、明日からの生活もできないし、携帯をなくしたら、友人知人親兄弟ともまったく連絡がつかないで孤立してしまいます。
鍵をなくしたら、それこそ、自分の部屋に入れないじゃありませんか!
しかし、ある日の夜、やってしまったのです。
その日は疲れて、駅のうどん屋さんで夕飯を簡単に済ませて帰宅しました。
お土産にドーナッツなども買って、家の前にきて、やれやれ、ようやくくつろげるわいと鞄から鍵を探そうとしたところ・・・
ない?
イヤイヤイヤ。鞄、ゴチャゴチャ色々入ってるし。
最近は持ちものが多すぎて、いつも鞄の底に入り込んでしまう鍵を探していて、ここのところ何度かヒヤリとしたものでした。
それでも最後には鞄の底から出てきて、
「な~んだもう!驚かすなヨー!」
なんてひとりごちてたし…
ない・・・
ホントにない!Σ(゚Д゚; )
ドアの向こうでは、やっとメシがもらえると待っていた愛猫が
ヒエエ~となさけない声を出している・・・
ちょっと待って!今こっちがヒエエ~だから!
再度探してもない・・・
あれだ、うどん屋に落としたか。
いや、ドーナッツ買った時、財布出す時に、財布も底のほうに入り込んでたからほじくり返してたし、引っ張り出した時に鍵ごと引っ掛けて落としたか。
落としたとしたら、財布を出す時にゴチャゴチャの鞄をまさぐったとき以外考えられません。
「とにかくうどん屋とドーナッツ屋に連絡を・・・」
店舗の電話番号を携帯で検索して、2件に電話で問い合わせます。
お店の人は、忙しいにもかかわらず、私の座っていた席などを探してくださいましたが、鍵らしいものはどこにも見当たらないと言います。
「また注意してみてみますから」と、親切に言ってくださいました。
これはあれだ。
今まで来たルートを探して歩くしかない。
とにかく、もう夜になっており、手持ちのお金は少ないがクレジットカードならあるので、最悪どこかのビジネスホテルにでも泊まって、明日管理会社の営業時間に鍵をつけ替える相談をしなくては・・・
キーホルダーには、職場のデスクの鍵も一緒についており、いつもその鍵を閉めてから帰るので、そこまでは鍵はあったはずなのでした。
なので、落としたとしたら、どう考えても財布を出した時だ。
駅までの道のりにも鍵はみつからず、電車に乗って職場までの最寄り駅まで行って、駅の窓口や落し物相談ダイヤルなどでも届出がないか探してもらいましたが
ナイ・・・
しかも、先ほどのうどん屋さんとドーナツ屋さんの電話番号を検索したのと、色々なところへ問い合わせの電話をかけたので、充電器も底をつき、携帯のバッテリーも10%を切りました・・・
ああ、ビジホも使えないとなったら詰んでしまうな・・・
そんなことを思いつつ、再び家に向かう電車に乗りました。
一人暮らしで家の鍵をなくして部屋に入れない事が決定したとき
主を受け入れなくなった家に向かって再び電車に乗ってから、乗り換え駅で、ふと、この駅前にマクドナルドがあることを思い出しました。
マクドナルドは、店舗によっては充電のために座席にコンセントを設置してあります。
もうすぐなくなってしまうであろう、携帯の充電ができる最後のチャンスかもしれない!
とりあえず、マクドナルドにコンセントがあり、コーヒーを飲んで落ち着くことができました。
とにかく、座って落ち着くべきです。
さあ、これからどうしよう。
ビジネスホテルを探すとしても、携帯の充電をしなくてはならないし、部屋が空いているかどうかの確認もしなくてはならない。
ひとり暮らしで、職場の仲の良い友人は皆遠くに住んでおり、近所には頼れる人もない。
こんな時、自分がどれだけ普段から人とのつきあいをしているかどうかで、困り具合が違ってきます。
「自分は困っている時、頼れる人はいないのか・・・」
そんな思いが頭をよぎって、ふと思い出したのでした。
この駅からは高校時代の親友の家に行けるではないか?
親友だったとはいえ、仕事を始めてから疎遠になってしまい、もう10年ぐらい会っていない。
子供さんもみんな大きくなっているはずだし、不義理をしたままで困った時だけ頼るなんて・・・
そうは思いつつも、恐る恐る電話をしてみたところ、変わらない友人の声が。
「いつもは飲んでもうとっくに寝る時間だったのに、今日は起きてたんだよ!なにか予感があったのかな!」
それから歩いて友人の家まで行き、娘ちゃんの部屋を貸していただいて、今日はそちらへ泊まらせていただけました。
ネコが腹をすかせていたのが不憫でしたが、明日は管理会社へ直行して、鍵を取り替えてもらうので遅れますと上司にメールを入れ、ようやく少し安堵して眠ることができました。
人の恩は本当に有難いものです。
久しぶりに会えた友人とも、翌朝近況報告などしあうこともできました。
管理会社が営業を始める時間まで、友人宅で朝ごはんなどを頂いて話をしていたところ、メールを受けた上司から電話があり
「なくした鍵ってさあ、ネコのキーホルダーついてるやつ?ロッカーの前のテーブルの上にあったけど?」
そうなのです。職場のロッカーの前のテーブルで、私は荷物の整理をしてから部屋を出たのでした。
あっけなく鍵は見つかり、家の鍵を壊さずにすみましたが、腹ペコで待っているネコにメシをやらなくてはと思い、やはり一度家に帰ってから出勤することになりました。
どうにもドタバタとおっちょこちょいでいやになってしまいましたが、一件落着でした。
「鍵をなくすなんて初めてだよ」と落ち込む私に、友人は
「お互いもう年なんだよ」と笑いました。
失敗しても助けてくれて、笑い飛ばしてくれる同年代の友人は有難いものです。
鍵をなくさないために。なくしても慌てないようにするには
鍵をなくさないためには
鞄にくっつけておく
さて、今まで鍵をなくしたことのない私が、どうして初めて鍵をなくして大騒ぎになってしまったのかを振り返ってみました。
思い返すと、つい最近、やたらと鞄の底に鍵が潜り込んで困る事が多かったことを思い出しました。
玄関前まで来て見つからずにヒヤリとしたことが何度もあったと書きましたが、1ヶ月ほど前から新しい鞄に変えていたのです。
以前使っていた鞄には、キーフックがついており、鍵が直に止められるようになっていました。
思えば、私は弁当用に使っていたサブのトートバッグは、つねにキーホルダーつきのものを買っておりました。
フォションのトートバッグは、紐のついたキーフック付で、紐を引っ張れば鍵がすぐに出てきて大変便利だったので、何代も同じものを使っていたこともあります。
ですが、新しく買った鞄は、可愛いからとデザイン重視で、機能性を考えてなかったため、鍵がすぐ底へ紛れ込んだ上に荷物もゴチャゴチャと多く、見つかりにくい状態だったのです。
いつかやりそうだ、やりそうだと思っていて、ついにやってしまった。
鍵のヒヤリハットですね。
キーホルダーや、鞄に取り付けるようなチェーンタイプのホルダーなど、100円ショップでも色々な種類が売っていたのですから、早々に手を打つべきでした。
最近は、防犯上の理由から、鍵屋さんで合鍵を作ってもらえない場合もあるようです。
鍵紛失対策は、単独でキーホルダーにせず、紐やホルダーなどで離さずくっつけておくのが一番です。
カバンの中を見やすく整理する
これもなのですが、当時の自分の使っていたカバンが、おしゃれだからと買ったは良いけれど、機能的には難ありで、さらに内側が黒くて、黒い小物が多かった時期でもあったので、目的のものを探すのにえらい手間取っていたのです。
鍵なくし事件があってから、カバンの内側が黒いものや、黒っぽいポーチなどは使わないようにして、それぞれ自己主張してくれる小物を持ち歩くようになりました。
合鍵を信用のおける人に預かってもらう
私の場合は、友人が比較的近いところへ住んでいたおかげで、ビジネスホテルの空き部屋を確認するために電話しまくることもなく助かりましたが、何かのときのために、どこか信頼できる場所に合鍵を預けるという手もありますね。
しかし、肉親以外の人に預かってもらうのは、なかなか難しいところでもあります。
それでも鍵をなくしてしまったら
鍵が一つだけでなく、車のキーも一緒にいくつもキーホルダーについていたなど、
どうしても見つけたいと思うのであれば、最寄の交番に紛失届けを出し、警察庁の落し物検索などで調べてみてください。
落し物検索|警視庁
道端で鍵が落ちていても、名前や住所が書いてない鍵を、一軒一軒確認して開くかどうか試すことはかなり難しいそうなのです。
スペアキーがあるのなら、気分的にはいやですが、泥棒に襲われることは滅多にないので、そのままでも割と平気だそうです。
ですが、自分を知っている悪意のある第三者が鍵を持ち出してしまったなど、犯罪行為に繋がるような場合は危険です。
玄関の鍵ごと取り替えてしまうのが一番安全です。
鍵の取替え修繕費は、種類にもよりますが、出張料金や部品代も込みになりますので、安くても総額で2万円はいってしまうでしょう。
鍵をなくした精神的ショックの上に、急な出費で泣きっつらに蜂ではあんまりですね。
ところで、賃貸住宅であれば、災害用の保険に入るのが義務とされています。
この住宅保険、どんなことに保険がかけられているのかを見ると、ひとり暮らしで鍵をなくしたときの鍵取り替え工事費が保険でまかなえる場合もあるのです。
管理会社に住宅保険を勧められたら、きちんと内容を確認してみましょう。
私の住む住宅は、保険は義務ですが、何に入るかは個人の好きにできましたので、管理会社が薦めてくれたもので契約したところ、鍵や水漏れなど、生活の困ったことも保障してくれる保険でした。
鍵をなくしてからは、まず保険会社に連絡すればどうにかしてもらえると認識することができ、安心できました。
アクシデントは思いがけない時にやってきます。
この記事を読んだあなたは、早速住宅保険をチェックして、鍵は鞄に固定するようにしましょうね。