以前より肩こりに悩んでいたが、最近二の腕がどうも痛い。いよいよ四十肩か…
と、嘆く前に、ちょっとその肩こり、お医者さんで見てもらったほうがよいかもしれません。
整形外科へ行ったら、お医者さんから
「四十肩だったら、今みたいに腕を回せなくなりますよ」と言われるかもしれません。
四十肩の症状では、腕は上に上げられなくなるのです。
ホッとするのもつかの間、実はもっと怖い原因が隠されているかもしれないのです!
四十肩よりもっと怖い原因が隠されていた腕の痛み!
冒頭の人は、実は私の経験です。
腕の痛みと共に、首が痛くて回らなくなりました。
以前から姿勢に気をつけないと、すぐに肩こり首こりがひどくなるのですが、これほど痛むのは初めてです。
整形外科でレントゲンをとってもらったところ、
通常、背中へ反るように曲線を描いている首の骨が、まっすぐになっていた上に、頭との付け根部分だけ前に傾いていたのです。
これは明らかなストレートネック。
レントゲン写真を見たお医者さんは「どうしようかねえ」と困り顔…
ストレートネックって、治らないらしいのです!
この痛みを直せない上に、詰まった骨がこれ以上神経を圧迫してしまうと、半身不随の恐れもあるとか?
恐怖に苛まれ、とりあえず枕を変えて姿勢をよくしてみてと言われ、トボトボと帰路に着くのですが、お医者さんはとりあえずまた来てみてと言っていたけれど、お医者さんですらどうしようかねえと言う有様です。
そうこうしているうちに、首に激痛が走り、首を右に傾けることができなくなりました。
もう、どうすりゃいいのか…!
スマホのいじりすぎで首が曲がる!恐いストレートネック
以前、肩こり外来のある整形外科に行ったことがありました。
その時もレントゲンを撮ることになり、腰骨がゆがんでいると言われました。
歩き方に偏りがあるので腰骨が歪んでゆき、それに伴いほかの骨まで歪んでいるとのこと。さらに、首の骨も、前だけでなく横に傾いていると、散々な言われようで、やはりフラフラと帰宅したものです。
その整形外科医にはリハビリ施設があり、首の牽引などをしてもらいましたが、いまひとつ直る気がしませんでした。
今回は、友人の紹介のお医者さんへ行ってみたのですが、首の骨がまっすぐな上に、軟骨が磨り減って首が詰まっているとのこと。
腕の痛みは、首の骨が神経を圧迫するのが原因なのだそうです。
しかし、自分でいくら姿勢を直したところで、このまっすぐな首の骨は治る気がしない…
このまま神経を圧迫し続けて半身不随になってしまうのか…
不安は尽きず、痛みは消えずで、気休めに仕事の合間に肩回しなどもしてみたが、ますます首が痛くなるばかり…
思えばスマホでゲームに夢中になって、一日中スマホを見ていることも。
もう今までの無用心に気をつけるので、改善するならどんなことでも良いから教えてほしいと、インターネットを検索しまくったところ、
『あなたの首の痛み・肩こりはストレートネックが原因です』(酒井慎太郎著)という本をみつけ、買ってみました。
そこには
「頚椎の首の付け根の骨が圧迫されていくと、首・肩・手の症状がたいへんひどくなってくる傾向がある」
などと書かれてあり、誰それ?おれ?!みたいな状態にまたアタフタ。
つねに首が傾いていれば、体重の10パーセントとも言われる頭の重さを支えてはいられないでしょう。
しかも、以前から骨のゆがみは指摘されていたのです。
お医者では、レントゲンを撮ったあとは、牽引か薬を出すくらいしかしてもらえない…
色々と調べた結果、背骨矯正の整体へ行ってみることにしました。
背骨矯正で骨格を整えたら痛みが治まった!冷えも大敵!
背骨矯正を売りしている整体で、初めて見てもらったところ、神経を圧迫していた、首の骨のずれた部分を、矯正で正しい位置に戻しますと言われ、体を赤外線ライトで温めたあと、施術してもらいました。
すると、驚いたことに、あれほど痛くて右側に回すことができなかった首が、背骨矯正で首の骨を整えてもらった直後、きちんと横を向くことができました!
骨のゆがみが治ったので、あれほどひどかった痛みも、1日ほどで引いていきました。
これには大変驚き、その上、いつも整体に行くと言われているのと同様、やはり今回も、
「腰骨が曲がっていて背骨から首に影響している」と言われました。
そして、歪んでいる骨を正常な位置に戻しても、筋肉がないとまたすぐぶり返すと、過去何度も何度も言われていたことも、お約束どおり言われるのでした。
今回、肩こりは運動不足が原因なのではと、スポーツクラブにも行ってみたのですが、痛みが元で続かず、筋肉のつけようがありませんでした。
痛いときは痛みの原因を直してからでないと効果がないのは当たり前です。
そして寒さ。冷えも筋肉や神経を萎縮させ、痛みを呼び起こしますので、体を冷やさないようにとのことでした。
前記の本にも、ストレートネックになったら、半身浴よりも、湯船には耳まで漬かってしまうほうが良いと書かれています。
暖めて神経も筋肉もほぐれる上に、浮力で首に牽引効果が出るからだそうです。
背骨の矯正と、暖めなどで、その後痛みは治まり、生活自体は普通にできるようになり、大変助かりました。
しかし、今後も姿勢には気をつけ、痛みを再発させないようにしたいと思います。
デスクワーク時にすると良い対策
お腹を伸ばす
事務仕事なので、パソコンの前に一日中いることが多く、パソコンを見ているうちに、前傾姿勢にクセがあります。
背筋を伸ばすのが良いとされますが、背筋を伸ばすという感覚がよくわからずにいました。
そんな中で、インターネットで見つけた方法が、『お腹を伸ばす』です。
背中が曲がっている時は、お腹が縮まり、内臓も圧迫されるので体に無理な状態になっています。
お腹を伸ばすと、内臓も開放されて、自然に座っているときの姿勢がまっすぐになり、モニターからの距離が離れるのがわかります。
『背筋を伸ばす』よりも、『お腹を伸ばす』を意識しましょう。
首回しは肩をすくめてから
以前は、首がこっている時に、首回しをしても、痛みはそんなに取れた気がしませんでした。
ですが、ネットで検索して一番効果のある首回しが、一度首をすくめ、すくめたあと肩を外へひろげます。
その体制のままでゆっくり首回しをすると、きちんと首がほぐれていくのがわかります。
わきの下伸ばし
座ったままでもできますが、休憩時に、トイレなどでやっています。
やはり検索で探したのですが、寝違えた時には、首をさするよりも、わきの下を伸ばすと良いと書いてあるのを読んだことがあります。
寝違えてはいなくても、腕を90度から上に上げたり下げたりしながら、後方に引き伸ばし、手を上や下に向けていきます。
こりのある部分は、いた気持ちよく伸びていくのを感じられます。
大きなカバンを片方の腕だけで持たない
重たいカバンを、いつも同じほうの手で持っていると、確実に骨が歪みます。
骨のゆがみから痛みが発生すると、軽い荷物さえ持つのがつらくなったしまうほどです。
体に異常がないときは、そんなバカなと笑っていても、それが原因だとわかると、そんな些細なことで人間の機能が妨げられるものなのかと驚くことになります。
カバンは、つねにまっすぐでいられるリュックにするか、片方だけでなく、度々持ち替えて、どちらかに重心がかかったままになるのを避けましょう。
おわりに
幸いなことに、その後、お医者さんに見てもらうほどの痛みはなくてすんでいます。
しかし、運動不足と筋肉の衰えは常に感じています。
多忙だからと、運動しないでいると、いつまたぶり返すとも限りません。
体重増減も気をつけたいところです。
今後、年齢が進むにつれ、同様の悩みは出てくるのでしょうが、冷えと適度な運動、姿勢などを以前より増して気遣おうと思います。