東京で育った人、特に多摩地域で子ども時代を過ごした人にはおなじみの高尾山。
599mと、高い山ではありませんし、カジュアルな恰好で気楽に行ける山でもあります。
しかし、初詣で夜に山へ行くとなると、普通にはない準備も必要です。
混雑が激しいため、近年では山頂への入山規制があるようですので、参道の付近は通れません。
低い山とあなどらず、登山をしっかり意識しての準備をしましょう。
2020年大晦日から元旦の高尾山はコロナ禍のため山頂は閉鎖。
ケーブルカーに京王線の終夜運転も実施されませんでした。
高尾山で初日の出を見るためには登山の知識を仕入れよう
高尾山の山頂付近には、高尾山薬王院があり、初詣もできるため、お年よりや身体の不自由な方にも登れるよう、ケーブルやリフトの施設もあります。
ですので、高尾山薬王院までは、なだらかに整備された歩道を歩けます。
普段着で行くこともできます。
10年前の私は、初詣客のために、深夜もケーブルが動いているという情報を得て、これならば行けるのではないかと胸がはずみました。
ただし、山の上で日の出を待つ間の深夜から早朝は、気温が一気に下がる時間帯ですので、一番心配なのは防寒です。
山の上では、100m登るごとに1℃体感温度が下がると言われていますし、さらに、風速1mがあるとさらに体感温度が1℃下がると言います。
そして、動いている時ならまだしも、山の上の気温の低いところでじっと日が昇るのを待っているわけですので、寒気が足元からじわじわと攻撃してきます。
街を歩いている格好で登るのは危険です。
山の上のご来光を見に行くならば、1に防寒、2に防寒、3に防寒、4,5に防寒です。
それでは、私が当時準備したものをあげておきますね。
高尾山で初日の出を見るために必要最低限用意する物
1. 軽くて防弾効果の高い動きやすいコート
ダウンのジャケットかコートがおすすめ。防寒は心配しすぎるくらいしておくべき。
2. カバンはリュックかショルダータイプで両手がふさがらないもの。
歩道が整備されているとはいえ、山ですので、何かにつまずいたときにとっさに手を使えるよう配慮を。
お賽銭などを出す場合、混雑の中でリュックをおろすのは大変です。小銭やよく使うものなどはウエストポーチを利用するなどして。
3. 貼るタイプのカイロ。貼らないタイプのカイロ。
ハクキンカイロも便利。
貼るカイロは、肩甲骨の間と腰に貼ると血液循環で身体に熱が回っていきます。
貼らないタイプは手や、どうしても足が冷たくて困ったときに靴の中に入れることも。
靴に入れる場合はミニサイズが便利です。
4. 靴下
二重に履く。スパッツなどパンツの下にもう一枚インナーを加えると安心。
もしくは裏起毛のパンツが良いです。
綿のものは汗をかいたり濡れた場合に乾きにくく、濡れたままで寒い場所に居ると体温を急速に奪われます。
低体温症になる恐れもありますので、軽くて保温効果の高いヒートテックなどを。
5. 底の厚い靴。登山用の靴ならなお可。
寒さは足の底からやってきます。自分では気がつかないうちに、冷えがしのびより、思いのほか体温が下がって、急性の低体温症になる方が後をたたないとか。
6. お金
高尾山には、山の中腹から頂上付近にもお蕎麦屋さんや販売機があります。
7. ティッシュ、タオル、ウェットティッシュ等
8. 帽子
保温のため、日が登ってからは日差しが強くなるので、日よけのために必要です。
山の上は風が強く吹くことも。飛ばされない工夫を
9. カメラなど
スマホが一台あれば兼用できますね。
10. スマホなど連絡のとれるもの
高尾山で初日の出を見るときの、あるとすごく便利なもの
1. レジャーシート
山頂で初日の出を待つ間に、夜露で地面が濡れている場合あると便利。
ベンチはあっても人が沢山いるので座れる可能性は薄いです。
2. 新聞紙
レジャーシートだけでは地面からの冷気で冷えてしまうので。気温が低い時はお腹に巻いて防寒具にもなります。
3. 懐中電灯
スマホのライトも使えますが、バッテリー温存のためにも、小さめでも懐中電灯を持っておくと安心です。
4. 時計
日の出の時間を確認するためにも、すぐ見れる時計があると便利です。
5. 水筒
高尾山は要所要所に販売機が設置してあり、山とは思えないほどの設備ですが、登山コースを通るときはあてにできませんので、暖かいお茶などあると良いでしょう。
ただし、日の出まで時間がある場合、トイレが近くなってしまうので飲みすぎは注意。
6. おにぎりなど食べるもの
山頂にはお蕎麦屋さんもありますが、大変に混雑します。
深夜から待機している場合は、軽食があると安心です。
ごみは自分で持ち帰りましょう。
高尾山のご来光2022年は見に行けるか
・元日の日の出の時刻を、新聞やネットなどで必ず見ておきましょう。
当日のご来光の時間、山頂付近はとても混雑します。
2020年の大みそかは、コロナ禍のため山頂への立ち入りが閉鎖されていました。
残念ながら、2021年の大みそかも、コロナのため、2年続けて薬王院から先を山頂へ登ることはできなくなりました。
山頂への立ち入りはできませんが、薬王院へお参りと、一部地域をのぞいては入山することができるようです。
山頂で初日の出は見れなくても、高尾山の山道は東側の空が見渡せる場所が多いので、その手前でも十分に初日の出は見ることができます。
まとめ
高尾山は、山ですので、山に行くという意識を忘れないようにしてください。
10年前、丁度ミシュランで高尾山が紹介されたばかりの頃でした。
もともと都心から近く、簡単に行ける人気スポットだったこともあり、ここ近年は本当に混雑していて、元日に頂上までたどり着けない方も多くいらっしゃるそうです。
大混雑が予想されますので、ご来光をどうしても頂上で見たい方は、夜のうちに登って待機する場合もあるでしょう。
山の気温はとても下がります。心配しすぎるほどの防寒対策で万全に新年を迎えてください。
私が過去に行った体験レポートもありますので、ご参考になれば幸いです。
高尾山で初日の出を見て年越し体験レポート☆