鹿児島県曽於市の小学校で、校長先生が草刈りの最中にイチョウの枝の下敷きになったというニュースがありました。
しかし、このニュース、なんだかヘンだなあと思うことが多く、ただの事故とは思えない感じがあります。
検証してみました。
曽於市高岡小校長の死因はなに?イチョウ枝の下敷きになっていたのは足だけ
ニュースは、鹿児島県曽於市にある小学校で、草刈り途中の校長先生が樹齢160年の大イチョウの枝の下敷きになったというものでした。
2022年8月9日の午後のことで、その夜に報道されていました。
樹齢160年超 小学校のシンボル・大イチョウの枝が折れ下敷きに 校長が死亡 鹿児島県曽於市
曽於警察署によりますと9日午後4時前、曽於市末吉町の高岡小学校の校庭で、値安子校長が折れたイチョウの木の枝の下敷きになっているのが見つかりました。
値校長は病院に搬送されましたが、およそ2時間後に死亡しました。
暑い中校長先生が一人で草刈り?
当日の曽於市の天気は日中34℃と高温の真夏日でした。値校長は、午後の4時前に草刈りをしていたとのことです。
8月の真夏日、まだ気温も高い時間帯に、50代後半の女性が一人で草刈りをしているのも不自然な気がします。
イチョウの枝の落下が元になったというよりも、熱中症で亡くなる可能性の方がよっぽど高いと思うのですが‥
さらに、ニュースの映像を見ると、立派なイチョウの周囲は、草刈りをするほど草が茂っていません。
目立つほどに草が茂っているならまだしも、さほどでもない状態であれば、真夏の気温が高くなる時間帯にわざわざ一人で草刈りをするものでしょうか。
大イチョウ枝なぜ折れた?樹齢160年といってもその下にタイミングよく居るもの?
ニュースでは、校長先生は木の枝の下敷きになっていると書いてあります。
が、続けて読んでいくと、
「仰向けになっていた校長の足に乗っていた」ともあります。
身体にぶつかって衝撃をうけたことから、お亡くなりになった可能性はありますが、亡くなった値安子校長は57歳とのことでした。
1人でイチョウの木の周辺で草刈りをしていたということもあり、比較的身体が元気な方ではないかと思います。
高岡小学校の大イチョウは樹齢160年とのことで、古木ではありますが、枝が1本だけ折れて落ちる前に、枝がたわむなど、気づかないでしょうか。
かなりの大きさの大イチョウの折れた枝の下に、たまたま居て下敷きになったという話は、偶然が重なるにしても不自然さを感じるのは私だけでしょうか。
亡くなった原因が、落下物の衝撃によるものなのかどうかも、ニュースではわからないままで調査中とのこと。
事件性もありえそうな気がします。
曽於市高岡小学校の現在の児童数は5~6人?特任校とは
今回のニュースで、最初に気になったのが、
「こんな暑い日に校長先生が一人で草刈りをするなんて‥」
といったことでした。
一般的な小学校でしたら、用務員の方もいらっしゃるだろうに、女性の校長先生が一人で草刈りなんてする?
よっぽど人が足りない学校なんかな~と思い、曽於市の高岡小学校を調べてみると、高岡小学校は特任校指定を受けている学校とのことでした。
特任校って?
特任校?
子供のいない私ですので、小学校のことはあまり知らなかったのですが、ウィキペディアで調べてみたところ、特任校とは
自然豊かな環境にある場合も多い。
少人数でのきめ細やかな教育が期待できるが、小規模のため
「特任校としての成果がみられないと統廃合の対象になることもありうる」
といったことが書かれていました。
高岡小学校のHPも見つかりましたが、HPの更新は最近ではないようでした。
さらに、HP内を読んでいくと
「地域とともに育ってきた高岡小学校が大きな岐路に差し掛かっています。」
との一文も。
在校生の作文でも、生徒数が減っていくことを心配しているようでした。
児童数の減少により統廃合問題などの懸念があったのは確かなようです。
教育はお金がかかるものです。
一般的な小学校ですら、児童数は減っていき、コロナ禍でリモート学習なども増えたり、先生の仕事は増えています。
統廃合の心配と、コロナ禍で気苦労が増えていたことでしょう‥
高岡小学校では、児童のメンタルをケアする対策も行われるそうです。
近年では児童の数がますます減り、小さな学校を運営することのメリット・デメリットは色々あるようですが
自然のある場所でのびのび育つ環境を選べる自由さが失われないでほしいものです。