10年ほど前。
思い立って、山で初日の出を見ようと、早朝から迎光号で繰り出した高尾山。
ケーブルは40分待ち。日の出の時刻は迫っている。
これは登山で行くしかない!
睡眠不足のまま姉との登山決行。
どうにか日の出の10分前に山頂にたどりつくことができましたが・・・
そこでは思わぬ出来事も・・・!
高尾山へ初日の出を観にいった体験レポートの続編になります。
登山体験記は多かれど、人気のはずの高尾山の御来光体験は少なかったようなので、
以前行ったときの体験を記事におこしてみました。
これから行かれる方は参考に、行かない方は行ったつもりで。
内容に一部、オカルトありですので、苦手な方はご注意ください。
高尾山で初日の出登山ようやく山頂へ・・・
山頂では日の出を前にお坊さん達の読経が始まっておりました。
植え込みや、ほんの隙間に陣取って座っていた方々も、立ち上がってカメラをかまえはじめます。
さあ、あとは日の出を待つばかり。
でもこんなに人垣で、日の出の瞬間て見えるのかしら?
まあ、ここまでくれば間に合っただけでもヨシですね!
なんてことを思っているうちに・・・とうとう!
キタキタキタキタ━━━(゚∀゚≡(゚∀゚≡゚∀゚)≡゚∀゚)━━━━!!!!!!!!!!
地平線の境目がギラギラとオレンジに輝き、いよいよご来光です!
人々の頭の合間から手を伸ばして必死に写真を撮りました。
そういや山の上だから、てっきり寒いだろうと氷点下覚悟で防寒対策をしてきたのですが、逆に登山で汗まみれになり、血行もよくなって寒いという感覚はここまでありませんでした。
でもここへ来て、カメラを上に差し上げて写真を撮っていたために手が冷てぇのなんのって!!
手の冷たさに耐えながら、何枚もシャッターを押していたところ、ふと、デジカメの画面に白いものがササッと入ってきました。
「アレ?」と思ったときには、シャッターを切っていたため、画像をたしかめてみたところ
何コレ・・・?人魂?
横にいる姉も写真を撮るのに夢中で、
「見て変なの写ってるよ!」と言っても
「ああそりゃまずいねぇ~!」
と言いながら普通にスルーしておりました・・・
なのであんまり気にしなくていいのかもしれません。
ご来光を見て、人々もようやくそれぞれ帰り支度を始め、
さてわたくし達も・・・
とふとふりかえると、右手後方になんと富士山!!
ウァーーー!!ヤラレタァ~!!
美しすぐる!!!
アァ~!ご来光の上にこんな景色まで堪能できるとはおもわなんだ・・・
またしてもしばしの記念撮影。
この頃が一番寒くて、カメラを持つ手がかじかんで大変な思いをしました。
冷気は、少しでもガードが弱いところから一気にやってきます。
しかも、山登りで汗をかいていたため、汗が乾くと同時に体温を奪われるのです。
ようやく持ってきたおにぎりを食べましたが、陽が登って陽射しが差しているのに、寒くてなにを食べてるんだか状態。
頂上付近にはお蕎麦屋さんもあり、お店は開いていて、お店に入っている方々もいらしたようですが、混んでいて、寒さに並ぶ気力もなく。
寒さ対策は、本当にくれぐれも怠りなく。
もうすこし下に降りて、身体が温まってから食べた方が良いのでは。との姉の言葉に従い、薬王院でお参りをしてから下山へ。
2008年元旦にひいたおみくじは吉でした。
おみくじには結構良いことが書いてあったようで、過去の日記には
「今年は期待できるかも~!」
と書いてありましたが、その後なにか良いことあったのかよく思い出せません・・・
しかし、山登りでよく言われますが、下山のほうが結構膝にきます。
登りと違い、息が荒くなるとかの苦しさはないのですが、楽に見えて足腰の負担がハンパではありません。
今度は、すっかり日の登り切った明るい景色にうっとりしながらの下山でしたが、駅に着いた時の足腰のガタつきぶりに泣かされつつ、ようやく家路への電車に乗ります。
家にもどったのは10時くらいでしたか・・・?
化粧がドロドロに落ちており、汗で顔がしょっぱくなっていて、すぐにお風呂に入りました。
お昼頃にようやく眠りにつき、起きたのは夜の7時過ぎでした・・・
元日は、帰宅してから延々寝ておりました。
起床後もしばらく足腰痛かったです。
おわりに
2008年の元旦は、念願の高尾山のご来光を見にいけました。
嬉しくて、当時日記に書いていたのが残っており、今回それを手直ししてこちらに掲載いたしました。
現在では、さらに登山人口が増えて、年末の高尾山は入山規制があるとのことです。
今でもたまに、姉と高尾山に行ったときの話をしますが、
「あれは10年前だからできたのだと思う。今やろうとは決して思わない」
と言い合って笑っています。
やはり山のぼりは明るいうちがよいです。
しかし、山から見下ろす東京方面の夜景。
紫からオレンジへのグラデーション。
滅多に見られない幻想的な眺め。
頂上へたどり着いたときの異様なテンション。
姉も私も、
「だけどあの時行ってよかった」
とも言い合いました。
一度くらいは体験しておくと、後々、あれは楽しい思い出だったと、思い出す日もあることでしょう。